中国ドラマ「馭鮫記」を見て純真な青年がヤンデレ王子になるまでの過程を楽しもう！前編：月に君を想う21話までの感想

2024年も始まって２か月近く経ちますが、調子はどうでしょうか。

私は、すでに、映画「カラオケ行こ！」

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にドはまりし、キンプリぶりに複数回劇場に通うひと月を過ごしています！応援上映もありがとう！まだやってるので！！！絶対見て！後悔はさせない。

そして、もう一つが、中国ドラマ「馭鮫記（ぎょこうき）」です。

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BS12さんで2024年1月19日（金）から平日朝七時から毎日放送という最高スケジュールに、どっぷりハマっています。

前後編に分かれていますが、お気になさらず。

最近の中国ドラマは、長すぎる！とお上からご指導が入ったそうで？

本国では、作品名が変わるという工夫がなされています。

原作小説は「馭鮫記」

本国前編は「與君初相識」後編は「恰似故人歸」

日本前編は「馭鮫記前編：月に君を想う」後編は「馭鮫記後編：月に愛を誓う」

ややこしや。

もう面倒くさいですね。でも、これがすごく面白いんだなあ。

①あらすじ

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SPOさんのあらすじはというと

「万花谷に住む御霊師の紀雲禾は谷主・林滄瀾の息子・林昊青と肩を並べる実力の持ち主。だが、林滄瀾に支配される生活に苦しむ彼女はいつか万花谷から逃れたいと夢見ていた。

そんなある日、紀雲禾は順徳仙姫・汝菱が捕らえた東海の鮫人を御する役目を引き受ける。そして、長意と名乗る気高く純真な魂を持った鮫人に心ならずも惹かれていく。しかし、御霊師と鮫人の恋はご法度。それでも紀雲禾は長意を救い出し一緒に逃げようとするが……。」

どうですか。

おわかりいただけただろうか。

私はわかりませんでした。TSUTAYAアジアMAGAZINEで初めて馭鮫記のあらすじを読んだときは、男が人魚？何が面白いんだこれ？？と思いましたから。

まー、中国古装ドラマのあらすじなんて良くも悪くも、信用しちゃいかんですよ。めちゃめちゃなが～～～～～～い作品のほんのすこ～～～～～～しを、パッケージ裏に書くために、まとめられているんですから！！

中国ドラマ、だいたいコレで始まってしっかりハマるんですよ。しかも、第一話は世界観紹介が主ですから！たぶん、世界観を頭に入れるのでいっぱいいっぱいになるので、面白いかつまらないかを判断するのは、早いと思っている。とりあえず、三話まで見ろ。の世界線。

一応、現時点でわたしなりにあらすじを紹介すると

「仙人界で一番偉い人に逆らったり悪いことをする人を、取り締まる仕事をしているヒロインが、実は所属している組織の長に虐げられていて、一日でも早く脱出することを夢見て日々の仕事に耐えていた。ところで、彼女の仕事のやり方は、他の人と違い、力づくで押さえつけず、賢く強かな頭脳を用い、優しく心と対話するカウンセラー的な独自のやり方で、カリスマ性があった。そんなある日、仙人界の偉い人が、理不尽に捕らえてた人魚王子仙人を教化しなさいと連れてこられ、ここで実力を見せつけて夢に向かって一歩前進！よっしゃいっちょやったるか！と意気込んで仕事したら、彼があまりにも純粋で美しく、心から愛してしまい、互いに想いを通わせた。自分の夢を差し置いてでも、彼を自由にしてあげたい気持ちが勝り、捨て身の作戦をとったものの、身内のごたごたで失敗し、最終的には彼にあなたをずっと騙していた。今までのこと全部嘘だから。さよなら。って突き飛ばして、自分は命を燃やしきる、はずだった...。」

てな感じ。BS12では明日が、22話の放送で、前編は終了

②見どころ

PVや場面写真でおわかりかと思いますが、古装ファンタジーならではの、淡い色彩の美しいひらひら衣と、グリーンバッグでモリモリのCGワイヤーアクションは、特撮オタクの血が流れる私は、大好物ですが、抵抗のある人は苦手ですね。

悪役がすごい悪役です。現状の問題点、ほとんどが仙姫のせいです。だいたいこいつのせい。

まあ勧善懲悪で、わかりやすくていいんですが。

しかし仙姫、顔は良いからな。え、仙師さんもそう思います？

エリマキトカゲみたいなひだの入り方がエグイ真っ赤なお召し物がよくお似合いでござんす。

中国ドラマは、撮影から実際に公開されるまで、長い期間を要するので、一概には言えませんが、三年近く中国ドラマを見ていて、撮影技術が年々進化しているのを痛感します。衣装も調度品も、壁の細工に至るまで美術監督の仕事が全体的に行き届いていて本当に綺麗です。

あと中国の俳優さんは、四捨五入して180㎝の方が一番多いんじゃないか？というくらい高身長の方ばかりで、助かる。自販機サイズがゴロゴロいる世界線。

随所に”禁じられた愛”を掲げられているんですが、私が見たところ「”禁じられた愛”感」はそんなにないと感じました。何故なら、メインカップル以外の情がある人たち８割方、この世界観で言う”禁じられた愛”なんですもん。禁じられてるけど、よくある話～。って印象になってしまいました。なので、”禁じられた愛”を求めている人には、その需要は満たされないかもしれない、とは、お伝えします。

改めまして、私が思う、本作の魅力は、主人公二人の関係です。

ディリラバ演じる紀雲禾とアレンレン演じる長意が、すーーーごく好き。

女主人公の紀雲禾は、過酷な環境で育ったせいで本心を見せない。大胆で豪胆で時に狡猾。口が上手い。博打に勝つ女。聡く、賢く、美しく。強い。イケメン。顔が良い。

誰よりも長意を信じていて、誰よりも守りたい。そのためだったら、自分の命だって何だって賭けられる。

何度か死にかけるも、最後は火事場の馬鹿力で生き延び、覚醒→面白れー、女。と仙師府で監禁中、22話で長意と再会するはず。しかし後編でも死にかけるようです。

ディリラバってこんなに良い演技するんスね。ちょっとびっくりした。

長意に対する芝居がだんだん本心になっていく過程の、戸惑いと初心さと己を抑えるような演技が、良かった。

14話の崖の上の雲禾さんのアクションがイケメンすぎて、繰り返し視聴。

男主人公の長意もまた聡明な頭脳と王子らしい気品と気高さと生来の優しさを併せ持っていたのに、仙姫に捕らえられて凶暴化していたが（当たり前田のクラッカー）、万花谷に連行され、雲禾と交流する中で、陸のルールを知らないため、善良な鮫人の純真無垢な赤ちゃんの顔が見え隠れするようになり、優しくしてくれて顔もかわいく、閉ざされた場所で夢を見る彼女に共鳴し、ついに雲禾を愛し、雲禾のためなら何だってする。と鮫人にとって命にも等しい鮫珠を渡し、尾を絶ち、鮫人は生涯で一人しか娶らない。雲禾の隣が私の居場所。まで言ってたのに、いろいろあった雲禾さんに裏切られ恨みと復讐が身をつくし冷たい氷のようなツンヤンデレ男になったかと思えば、初恋が忘れられない初心な美青年は、やはり雲禾を忘れることができず...。

転生しないのに一人で二度おいしい。神か？？？でも急に歌うよ。

アレンレンさんはじめましてですが、なんてかわいいんですか。って思ったら、お顔のパーツが真ん中に寄っているから、程よい長さの触覚がある長意のスタイリングが異様に似合っているらしいな。ありがとうございます。

相手が大切で守りたいから自分はどうなったって良い。相手が幸せだったら自分の幸せはいらない。みたいな自己犠牲の掛け合い、こんなところでおおなんて平成仮面ライダー。

物語開始時点は、雲禾がよしよしお姉さんで、雄弁に長意を守るイケメン、長意が雲禾に与えてもらうことが多く、牢屋の洞窟で雲禾のために一輪の花を咲かせる健気でかわいい赤ちゃんだったのに、後編になるにつれ、雲禾は、苦渋の決断で自ら招いた結末と己の身体に自暴自棄になるけれど、長意の息災だけに執着する壊れかけのヒロインとなり、長意は、本来の力を取り戻し、雲禾と仙師府への復讐に燃える冷徹な王子になるように見事に逆転していく様相が面白い。

一話冒頭は、おそらくは後編の時間軸で、長意さんが「天下広しといえど君の居場所は私の目の届く範囲の中だ」的なヤンデレ発言かましてくれて、雲禾さんが「なぜこうなったかというと...（回想スタート）」というドンブラザーズ方式だったので、グッと心をつかまれて、つらい、切ない、しんどいと言いながらも、熱が冷めることなく熱中しています。

はあ～～～幸せになってほしい。ただそれだけなんですけど。

自分を犠牲にして、守りたい唯一の希望さえ守ることができず、ただここから自由になってほしい一心で、相手を傷つけ突き落とし（崖落ちは生存フラグ）悲しみのまま仇討をけしかけて悲しみのまま安らかに寿命が尽きるはずだったなのに、幼い頃からの苦しみの結晶で、ほぼ不死身の体になり、拷問にたえ、敵を挑発しつつ、想い人の無事を祈る。その想い人は、思惑通り、彼女を恨むが、どうも想い出がちらつくようで、雲禾を苦しめ殺していいのは私だけだとかなんとかヤンデレ発言してるし...。

斛珠夫人よりよほどバッドエンドルートを歩んでいるように見えてならない泣。

私はやっぱり、焼き芋キッスが好きです。

焼き芋にあんな使い方があったとは...。恐れ入った。

古装ドラマの男は、愛する君のためならば地位も名誉も捨てられるけど、民を守る大義は捨てられないのだ...。っていうヤツの多いこと...。

さあどうする？天庭仕事しろ。

明後日20日から、後編「月に愛を誓う」がスタートします。

それでは

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